なんでもない時間
「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ
久々に人が死なない本を読みました。笑
幼い頃に母親を亡くし、父親が海外赴任、引き取られた継母の再婚…と
血の繋がらない親に次々と引き取られて
苗字が変わっていく女の子が結婚するまでの話です。
映画にもなってるみたいで
石原さとみの毒親っぷりに関しての批判的な感想が多かったけど
私は読んでよかったです
どの親が勝手でどの親が正しいって
話じゃなくて
全部読むと題名の意味がわかるというか幸せのバトンが渡されたって事だと感じました。
子供に限らず
血の繋がり関係なく大切な人がいるのは幸せな事だなぁと。
「親になると明日が2つになる。
自分のと自分のよりずっと大事な明日が毎日やって来る。」
主人公の義理の父親が言うこのセリフが一番好きです。
美味しいものを食べた時に
誰かに食べさせたいって思うのと似てます。
自分が幸せになりたいって悩むより
誰かを幸せにしたいって思うほうが
やりやすかったりします。
そしてこの本やたらと食事と食後のオヤツの場面がたくさん出てくるんですが
家によって特徴があって
朝は食べないとか、米だとかパンだとか。
相手の食事の習慣も違います
食後にお茶入れて甘いもの食べる時間が
親子の会話の時間だったり。
なんでもない時間なのは
一緒に暮らしてたら何度も過ごす時間だからで
毎日じゃなくなったら特別な時間になっちゃう。
離れて暮らすってなったら
そんな時間が1番愛しいのかなって思いました。
なんでもないような事が幸せだったと思うって虎舞竜も言ってます。(ロード若い子は知らないか。)
本の中でとにかくたくさん食べるので
この主人公の食生活をしたら
私は胃がもたれて大変そうです。笑
次は何読もうかな
面白い本あったら教えてください️
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